ピカソより〜普通に〜ラッセンが好っき〜⁉︎

ピカソより〜普通に〜ラッセンが好っき〜〜」

って芸人の永野が言ってますけど、
これはかなり深い言葉ですよね。

私は、(ピカソが好きかどうかはともかく、)
ラッセンが好っき〜」ではないです。

正直に言えば、ラッセンってださくね?って思っていました。

私がラッセンださくね?と思うのは趣味の問題にすればそれで片付くのですが、
永野が歌っているのにはなにか意味がある感じがしますよね。

永野のネタでは、ピカソラッセンが対比されています。

ピカソは抽象的で一見分かりにくいけれど、美術史上の評価は高い。

一方、ラッセンは写実的で分かりやすいものを描き、美術史的にはあまり評価されていないけれど、日本での大衆的な知名度と人気はある。

抽象絵画と写実絵画、美術業界と大衆文化、このギャップを歌ったのが永野の
ピカソより〜普通に〜ラッセンが好っき〜〜」であると言えます。

ただ、美術的な評価と大衆受けは必ずしも対立するものではなく、評価されてから大衆に浸透したり、大衆に受けてから評価が定まったりしますよね。

とすると、ラッセンの評価も後々変わる可能性があるわけで、、

その社会環境によって自分の考え方とか好みが変わっていた可能性も十分あるなぁと思ったのでした。