小学生の思いで(オクラ)
今ふと思い出したことを書く。
私は小学4.5年の頃、オクラを栽培していた。
トマトとかも選べるような観察日記を書く学校の授業の一環だった。
毎日、おはようとか、ありがとうとか言いながら大切に育てていて、立派なオクラが何本もできたのを覚えている。
と、ここまでならとてもいい記憶だが、ただのいい記憶は記憶に残りにくい。
オクラの観察日記が終わって、植木鉢の再利用のためにオクラをうつすことになった。
ここで何を勘違いしたのか、オクラを捨てなければならないと思い込んだ私。
え、?オクラこんなに立派に育てたのに捨てるの?
と疑問を持ちながらも、捨てなければならないという義務感からオクラを引っこ抜いてゴミ袋に入れたのだった。
このときオクラが思いの他大きくて、ごみ袋に、入るように真ん中でへし折った。
それはまるでペットを殺すような感覚だった。(ペット飼ったことないけど。)
でも、そうしてから親が、
え?なんで折っちゃったの?的なことを言った。そもそも、祖母の畑に植えに行こうとしていたらしい。
結局、二分の一の大きさになったオクラは畑に植えられたが、そのオクラは枯れ木のようだった。
今もオクラは好きだけど、時々あのときの罪悪感を思い出す。