私にとっての5年前の今日

5年前の今日、地震が起きたとき、
高校1年生で、教室で英語の授業を受けていた。

揺れ始めたとき、先生は授業を続けようとした。だんだん揺れが大きくなって、これは机の下に隠れるやつじゃないか?という雰囲気になり、気づいたらみんな机の下に隠れていた。

本当に揺れてはいるけれど、避難訓練で何度も繰り返した流れで、気分は訓練だった。

でも同時に、ここでこの大きさの揺れなら震源がかなりやばいことになっているんじゃないかと思って、寒気というか、凄く恐怖を感じたのを覚えている。

その後すぐに下校になり、歩いて学校の近くの祖母の家に行った。そこからの記憶はほとんどない。

私は小学校にあがる前に青森に行ったことがあるくらいで、東北にはあまり縁がない。
だから、テレビで情報を得るだけで実感が全然わかなかった。



また別のはなし、

高校2年生のときだったと思う。

学校で、震災の話をする講座みたいなものがあってそれに参加した。

40代くらいのOBのおじさんが写真をスクリーンに映しながら、被災地に行ってみてきたものや自分がやっている活動(避難所への炊き出しなど)を話した。
そのあと、被災地に行って歌っているという30代くらいの女性が歌をうたった。曲名は覚えていない。

その女性は、歌う前に、

ショッキングな話を聞いて、それぞれが心に思うことがあると思うけれど、泣きたくなったら素直にその感情を表していいんだよ。

というような趣旨の話をして、歌い始めた。

私は仲のいい友達3人と横一列で並んで座っていて、歌が始まると、その友達が3人とも涙を流した。
私は泣けなかった。それがなんともいえなくて、強く記憶に残っている。